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書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
ハーディ文学は何処から来たか
伝承バラッド,英国性,そして笑い
著者 | 井出 弘之 |
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判型・頁数 | 四六判・264頁 |
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定価 | 本体2,800円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0252-7 |
出版年月 | 2009年10月 |
[目次]
第一章 『ダーバヴィル家のテス』-バラッド的世界
プロローグ=建築家にして詩人、小説家 1 .バラッド的真実 2. ‘Too Late, Beloved!’ 3. 語り手の戦略的役割 4. ダーバヴィル家四輪馬車伝説 5. ウォルター・スコットとハーディ 6. バラッド的世界 エピローグ=再び「まだらの牝牛」-挿絵画家と映画化秘話-マリノフスキーも読んだ『テス』
●コラム的断章 Ⅰ 翻訳の舞台裏から-『テス』のナレーション、話法、時制など
第二章 ハーディにふるさとはあるか
第三章 愚か者たちの受難曲-『日陰者ジュード』と〈新しい女〉小説
●コラム的断章 Ⅱ 19世紀イギリスと重婚小説
第四章 ハーディ文学はどこから来たか―その処女長篇と六〇年代大衆小説
●コラム的断章 Ⅲ ‘Never to be Forgotten’-もう一つの「ハーディに結ばれる絆」
第五章 始原の時、終末の時-ハーディ小説と〝世紀末.
1. ハンプティ・ダンプティ-理詰めのゲーム? 2. 「自然には人の魂などどこ吹く風……」 3. 宇宙的想像力-忘れる、忘れない.というトポス-生のmysteries
●コラム的断章 Ⅳ テスの夢│「かわいそうな、ぼくのテス……」
第六章 トマス・ハーディとヴィクトリア朝メロドラマ―D・ブーシコー/L・ルーイス/H・A・ジョーンズ
D・ブーシコー『コルシカの兄弟』 (52年) レオポルド・ルーイス『橇鈴(ザ・ベルズ)』 (71年) H・A・ジョーンズ『シルヴァー・キング』(82年)
●コラム的断章 Ⅴ 『ハーディ短篇集』翻訳のあとさき
第七章 『カースタブリッジの町長』―その多義的世界と笑い
●コラム的断章 Ⅵ John Bayley, An Essay on Hardy(書評エッセイ)
第八章 ハーディ文学に見る〝英イングリッシュネス国性.、そして笑い
1. 〈ハーディエスク〉と英国人気質 2. ハーディとユーモア